当院にはヘバーデン結節の疑いの方も時々お見えになります。手も足指の方も両方お見えです。
足指の変形は直接へバーデン結節の影響とはいえませんが、外反母趾などの症状が手指のへバーデン結節の関連で悪化する可能性があります。
あなたならすでにご存知かと思いますが、『ヘバーデン結節』とは、指の第1関節が変形し曲がってしまう原因不明の疾患です。

第1関節を挟んで2つのコブ(結節)ができるのが特徴です。この疾患の報告者へバーデンの名にちなんでヘバーデン結節と呼ばれています。
一つの指のみならず、多数の指に生じるのも特徴です。いろいろな程度の変形がありますので、すべての人が強い変形になるとは限りません。
第1関節が赤く腫れたり、曲がったりします。動きも悪くなり痛みを伴うこともあります。親指にもみられることもあります。また、第1関節の近くに水ぶくれのような透き通ったでっぱりができることがあります。
X線写真で関節の隙間が狭くなったり、関節が壊れたり、骨棘(こつきょく)があれば、へバーデン結節と診断できます。
へバーデン結節の原因は
ヘバーデン結節の原因は明確に解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。
●加齢のため 関節軟骨がすり減りやすくなるため40歳代以降に発症することが多い。
●女性ホルモンの減少が関節軟骨の保護機能低下につながると考えられています。
●遺伝的要因として、家族にヘバーデン結節の患者がいる場合発症リスクが高まる可能性があります。
●手を酷使する仕事 手を頻繁に使う仕事に従事している人や、ピアノや楽器演奏など、指を使う趣味を持っている人に多くみられます。
●肥満のため 体重が増えると関節への負担が増大し発症リスクが高まります。
当院での対応は?
へバーデン結節は指の使い過ぎにより発症することも多いので、セルフケアとしては、まずは休ませる。指を曲げるストレッチはさらに負担をかけることになるので避けましょう。
あと痛みのある指は、温めないほうが炎症を悪化させないといわれます。
当院では痛みのない範囲で指のマッサージを行います。
指の関節が固くなっているところや前腕を優しくほぐして神経のリリースや緊張を緩めていきます。
筋肉の柔軟性が出てきたら指のストレッチをおこないます。
痛みが増す場合は逆効果になるので、ご本人に確認しながらの調整となります。
へバーデン結節は、女性ホルモンと関係があるので、食事内容の見直しや適度な運動も生活の中に取り入れましょう。全身の血流をよくするためにも整体施術はお役に立ちます。
