胸筋をほぐせば腰が楽になる?意外な関係性とストレッチの効果
「腰が痛いのに、なぜ胸の筋肉を伸ばすの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
しかし、当院にお越しの患者さんで腰痛の多くは、実は丸まった背中(猫背)に原因があることが多いのです。
今回は、胸筋をストレッチすることが腰痛改善に不可欠な理由を、医学的な視点から解説したブログ記事を書きました。
なぜ「胸」が「腰」に影響するのか
胸の大きな筋肉である大胸筋や小胸筋が硬くなると、肩が内側に入り込む「巻き込み肩」を引き起こします。
すると、上半身の重心が前方へ崩れ、身体はバランスを保とうとして無理に腰を反らせたり、逆に腰を丸めて固めたりします。
この姿勢の崩れは、腰椎への負担を増大させ慢性的な腰痛を招く要因になるのです。
さらに肩こりや頸椎の前突(後天的ストレートネック)を招くことにもなるのです。

医学的な視点では
症状名で上位交差症候群(Upper Crossed Syndrome)といわれます。
Googleで検索すると出てきますが、簡単に説明すると【頭が前に出て肩が内側に入った強い猫背姿勢】のことです。
上位交差症候群においては、大胸筋の緊張は肩甲骨の不安定化を招き、結果として体幹全体の運動連鎖を乱すと指摘されています。
この症状で胸郭の可動域が制限されると、呼吸が浅くなり、体幹の安定性を支える腹圧が低下することも研究で示唆されています。
腹圧が弱まると腰椎を支える力が分散され腰の痛みが出やすくなります。
なので胸を開けば腰が変わるのです
デスクワークやスマホ操作で固まった胸を広げることは、腰への過剰なストレスを遮断する最も手軽で効果的なアプローチの一つです。
例えば、
① 壁に肘をかけて体をひねりながら、さらに深く呼吸して20から30秒キープする。
② 手のひらを上に向けて小指側を高くしながら呼吸に合わせて腕を左右に開く。
③ うつ伏せ寝で骨盤を床面に押しつけた状態のまま腕を前に上げる。
など
これだけで、驚くほど腰の重みが軽減することがあります。
今日から、腰が痛いときこそ胸を張る習慣を取り入れてみませんか?
自分でやり方がよくわからない時は、当院でも指導していますのでお気軽にお問い合わせください。
