思春期に多い自律神経失調のひとつです
起立性調節障害(OD)とされる方は今や子供だけでも100万人以上はいると言われています。
もちろん大人の方にもいますが、大人の場合は起立性低血圧と診断されます。
小学校高学年から中学生、高校生にかけて発症する方が目立ちます。
典型的な症状は朝は起きられないが、夜になると元気になるため、やる気の問題とされてしまいがちですが実際はガイドラインでも身体の問題とされています。
身体の状態としては低血圧、低血糖からくる症状が出やすく、頭痛やめまい、疲労感、睡眠障害などがよくみられます。
また朝が弱いため子供の場合はよく不登校になってしまい、学校に行きたくても行けないというのも典型的な状態の一つです。
寝ている体勢から身体を起こすときに血液が足のほうに溜まります。
普通であれば自律神経が働き足の血管が収縮して血液を心臓に戻すように調節します。
起立性調節障害の子供は、この調節がうまくできないので、脳に十分血液が届かなくなり、たちくらみや失神を起こします。
実際に当院にもODの子供達が来ており、食事の改善や内臓からの施術や頭蓋骨の筋膜リリースによって元気になっていきます。
日常生活では下記のような対策も有益とされています
●立ち上がる時は、頭を下げてゆっくりとおこなう。
●じっとして立っているのは1~2分までとし、時々足をクロスしたり足踏みしたりする。
●散歩などの軽い運動で、筋力の低下を防ぐ。
●血液量を増やすために水分と塩分を多めに摂る。
当院でもゴキブリ体操(手足をブラブラさせる)や頭蓋骨のマッサージや筋膜のリリースやカイロプラクティックの頭蓋骨調整などをおこなうことで変化が見られる子供さんがいます。