梨状筋症候群というのは腰から骨盤、お尻を通って足の先まで伸びている坐骨神経が、お尻にある梨状筋が緊張して硬くなることによって圧迫されて、お尻から足の後ろ側に痛みやしびれ、麻痺などの症状が出るいわゆる「坐骨神経痛」のことです。

常に座って作業をしている方はこの症状を起こりやすい

坐骨神経痛の症状が引き起こされる傷病には他にも腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などがありますが、それらが骨や軟骨組織が原因となるのに対して、梨状筋症候群は梨状筋という筋肉が原因となって発症します。

長年の姿勢の悪さや日常繰り返す悪い動作、スポーツや事故、圧迫骨折や疲労骨折などで姿勢のバランスが崩れ、お尻の筋肉に負担がかかることで梨状筋症候群を引き起こします。

じつは長時間座って作業をされている方で、この梨状筋症候群でおしりや足が痛い・しびれると整形外科を受診され、腰骨に異常がないといわれて当院にご相談やお越しになる方が多い症状のひとつです。

梨状筋症候群のセルフチェック

【ペイステスト】というセルフチェックがあります。やり方は下記のようにおこないます。

① 仰向けに寝た状態で片足をもう片方の足の上に組み、上の足の膝を外側に倒すことで梨状筋をストレッチさせ、お尻や太ももの痛み、しびれが誘発されるかどうかを確認します。

② 椅子に座り、膝を垂らして90°近く曲げて、お尻や太ももの痛み、しびれが誘発されるかどうかを確認します。

③ 両手で膝の外に抵抗を加えながら両側の股関節を外に開き、股を開く方向に力を入れてお尻や太ももの痛み、しびれが誘発されるかどうかを確認します。

このセルフチェックで痛みやしびれが誘発されたら、梨状筋症候群の可能性があります。

当院の梨状筋症候群に対する施術は?

梨状筋の筋膜を緩めることはもちろん臀部の筋肉(大殿筋・中殿筋・小殿筋・深層外旋六筋群)の筋硬結(こり)を見つけて筋膜リリースをおこないます。

太ももの筋肉や股関節周りにも筋硬結があることが多いので、あわせて緩めていきます。
そして仙骨・骨盤の調整をおこないます。

セルフケアでおすすめのストレッチ

当院では施術とともにストレッチや簡単な運動をおこなってもらいます。
梨状筋症候群には下記のイラストのようなストレッチが効果的です。

投稿者 oldmusashino

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です