あなたは二十四節気をご存じですか?
二十四節気(にじゅうしせっき)は、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに等分して24の節目にした暦です。

太陽の動きをもとに決められており、昔の農作業や季節の移り変わりを知るための大切な目安として使われてきました。
日本では中国で作られたこの二十四節気をさらに細かく分類した七十二候と日本の風土に合わせた雑節が加えられて農暦や生活暦として使われていました。
この二十四節気と身体の状態(体調や筋肉・関節の動きなど)には、東洋医学や現代の気象病・生体リズムの観点から、非常に深い関連性があるといわれています。
人間も大自然の一部であるため、季節の移り変わり(気候、気温、湿度、日照時間など)に身体が直接影響を受けるのは必然ともいえます。
整体施術は、東洋医学の影響をうけているので気候の変化と自律神経・筋肉の緊張は関連性があると、私が教わった整体でも教えられてきました。
東洋医学における「五臓」と季節の関連性
東洋医学では、二十四節気の移り変わりと人間の「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」が密接につながっていると考えられています。
それぞれの季節に、負担がかかりやすい身体の部位に不調が出やすい傾向があると考えられています。
下記の表にまとめてみました。
| 季節・主な節気のイメージ | 対応する五臓 | 起こりやすい身体の状態・不調 |
| 春(立春、啓蟄、清明など) | 肝(かん) | 自律神経の乱れ、イライラ、目の疲れ、筋肉の突っ張り、花粉症などのアレルギー症状。 |
| 夏(立夏、夏至、大暑など) | 心(しん) | 循環器系への負担、発汗による脱水、冷房病(冷え)、夏の胃腸疲労。 |
| 土用・季節の変わり目 | 脾(ひ・胃腸) | 食欲不振、消化不良、全身の倦怠感、むくみ。 |
| 秋(立秋、白露、霜降など) | 肺(はい) | 乾燥による肌荒れ、のどの痛み、せき、呼吸器系のトラブル、夏の疲労の蓄積。 |
| 冬(立冬、冬至、大寒など) | 腎(じん) | 冷え、血流悪化、関節や筋肉のこわばり、腰痛・神経痛の悪化。 |
今月の23日は「処暑(しょしょ)」です
「処暑(しょしょ)」は、暦の上で暑さが和らぎ、「夏の疲れ(夏の後始末)」と「本格的な秋への移行(秋支度)」が重なる非常に重要な節目の時期と考えられています。
日中はまだ残暑が厳しい一方で、朝晩は、少しずつ涼しい風が吹き始めるため、身体には特有の負担がかかります。
東洋医学や気候の視点をふまえて、処暑以降の身体のメンテナンスを整体の観点から身体の不調と対応法を書いてみました。
処暑以降に身体に出やすい不調の特徴
- 「夏の疲れ・冷え」が表面化する(脾胃の疲弊)
- 冷たいものの摂りすぎや冷房によって、夏場に痛めつけられた胃腸(脾胃)の機能低下が、倦怠感や食欲不振、むくみ、関節・筋肉のだるさとして表面化しやすい時期になります。
- 冷たいものの摂りすぎや冷房によって、夏場に痛めつけられた胃腸(脾胃)の機能低下が、倦怠感や食欲不振、むくみ、関節・筋肉のだるさとして表面化しやすい時期になります。
- 寒暖差による自律神経の消耗
- 日中の暑さと朝晩の涼しさによる寒暖差が激しくなるため、体温調節を担う自律神経がさらに疲弊し、頭痛や肩こり、ギックリ腰などの筋緊張が起こりやすくなります。
- 日中の暑さと朝晩の涼しさによる寒暖差が激しくなるため、体温調節を担う自律神経がさらに疲弊し、頭痛や肩こり、ギックリ腰などの筋緊張が起こりやすくなります。
- 「乾燥(燥邪)」へのシフトがはじまる季節
- 東洋医学では、秋は五臓の「肺(はい)」が影響を受けやすい季節です。
処暑の頃から大気や肌の乾燥が少しずつ始まり、呼吸器系のトラブルや皮膚の乾燥のサインが出やすくなります。
- 東洋医学では、秋は五臓の「肺(はい)」が影響を受けやすい季節です。
2. 処暑以降に行うべき身体のメンテナンスと養生法
① 「夏の後始末」として胃腸と冷えをケアする
- 温かい食事と「白い食材」の取り入れ
- 冷たい飲食を控え、温かい汁物や消化のよいものを意識して摂ります。
また、東洋医学で「肺」を潤すとされる白い食材(山芋、れんこん、豆腐、白ごま、梨など)を食卓に取り入れ、秋の乾燥に備える土台を作ります。
- 冷たい飲食を控え、温かい汁物や消化のよいものを意識して摂ります。
- シャワーから湯船への切り替え
- 夏の間はシャワーで済ませがちだった入浴を、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる習慣に戻しましょう。
身体の芯から温めることで、夏の間に溜まった湿気や冷え(余熱)を追い出します。
半身浴でも大丈夫です。
- 夏の間はシャワーで済ませがちだった入浴を、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる習慣に戻しましょう。
② 自律神経を整える生活リズムへのギアチェンジ
- 「発散」から「収斂(整える)」へ
- 夏のように活動的に予定を詰め込むペースから、少しずつ生活のペースを落とし、早寝早起きのリズムへ戻していくことが自律神経の温存につながります。
- 夏のように活動的に予定を詰め込むペースから、少しずつ生活のペースを落とし、早寝早起きのリズムへ戻していくことが自律神経の温存につながります。
- 寒暖差対策の羽織もの
- 朝晩の冷えや、冷房の効いた室内外の移動による急激な温度変化から体を守るため、サッと脱ぎ着できる羽織ものを活用し、首元や背中(自律神経や肺に関わるエリア)を冷やさない工夫をします。
- 朝晩の冷えや、冷房の効いた室内外の移動による急激な温度変化から体を守るため、サッと脱ぎ着できる羽織ものを活用し、首元や背中(自律神経や肺に関わるエリア)を冷やさない工夫をします。
③ セルフケアで狙いたいポイント
セルフケアでは、以下のような部位・ツボを意識してセルフ刺激すると効果的です。
- 足三里(あしさんり)・中脘(ちゅうかん):夏の冷えや暴飲暴食で弱った胃腸(脾胃)の働きを立て直す。
- 太淵(たいえん)・肺兪(はいゆ):秋の主役となる「肺」の気を補い、免疫力を高めて乾燥やアレルギー・せきを予防する。
- 首や背中の筋緊張の緩和:寒暖差でこわばりやすい背中から首にかけての血流を促し、自律神経のバランスを整えるようにセルフでマッサージしましょう。
まとめ
処暑は、夏と秋が入り交じる「身体の曲がり角」です。
不調が表面化する前に、「胃腸を労わり、冷やさず、潤いを意識する」という先回りの身体メンテナンスを行うことで、残暑ばてや秋ばてを予防しましょう。
もちろんハイブリッド整体をうけることをおすすめします。
