寝違えとは、机や床で寝てしまったりなど睡眠中に首や肩に過度の負担がかかる体勢を取ってしまうことで、首から肩にかけて激痛を感じるものを指します。
睡眠からの覚醒時にかぎらず、振り向いた際などにもこの寝違えが起こることもあり、急性頚部痛とも言えます。

寝違えの原因は
ほどんどの場合、
●睡眠時の不自然な姿勢などで起こる(最も多い原因です)
睡眠中に首が不自然に反ったり曲がったりする姿勢が長時間続くことで首肩回りの筋肉に血液が十分に行き渡らず(阻血)、筋肉が硬くこり固まり起きたもの。
●筋肉の疲労と緊張の蓄積によるもの
日中のパソコン作業などで首に負担がかかっていたり、疲労が蓄積していたりすると、筋肉が緊張した状態になり寝違えを起こしやすくなります。
●飲酒やいつもと違う枕で寝た
お酒を飲んで泥酔状態で寝ると寝返りがうまくできなかったり不自然な姿勢になったりして寝違えをおこします。
また枕の高さや硬さが普段と異なることで頸椎周りの筋肉が緊張して血行不良を起こし寝違えになることもあります。
寝違えになったら対処法
症状は数時間で改善する軽度な痛みのみが生じることもあれば、数日~数週間にわたって首が動かせなくなるくらいの激痛を生じるものもあり、人によってさまざまです。
レントゲンなどでは何も見つからないことが多いことから、ギックリ腰同様、明確なメカニズムは解明されておりません。
ただ、レントゲンやMRIでは原因が見つけられないということは、逆に言えば画像診断では確認ができない「筋肉などの軟部組織」が何らかの理由によって痛みの原因となっていることがほとんどだと言えます。
寝違えは捻挫と同じく無理に動かさず痛みがあればアイシングして炎症をまず落ちつかせましょう。
炎症は2~3日ほどで通常は落ち着いてきます。
寝違えは不良姿勢も原因になりますので、日頃から身体のメンテナンスをおこなうことも大事になります。
当院では、痛みがあるときは周囲の筋肉・筋膜を動かして血流を促し、筋膜リリースや 神経モビライゼーションで関節の可動域を広げて調整していきます。