長年お悩みの方はご存知かと思いますが「こむら返り」とは「腓(こむら)=ふくらはぎ」に起こる筋痙攣(けいれん)の総称で、「足が攣(つ)る」とも言われます。
特に腓腹筋(ふくらはぎ)に起こりやすいため「腓腹筋痙攣」と同義とみなすこともあります。
その名の通り多くの場合はふくらはぎがつりますが、足の指や足の裏(土踏まず)がつる人もいます。
意識していない強い筋肉収縮が突然発生し、つって痛みを伴う「こむら返り」。
医学用語では「有痛性筋痙攣」や「筋クランプ」とも表現されます。

運動中や夜間、妊娠中にも起こりやすい「こむら返り」は一般健康人でも激しい運動や長時間の立ち仕事の後に起こることがありますが、50歳以上ではほぼ全員が一度は夜間に経験しており、60歳以上の6%が毎晩襲われているという報告もあります。
こむら返り・ふくらはぎが攣る原因は
よくいわれている原因は、
1 水分不足: 汗をかきすぎることや水分補給が少ない場合、体内の水分とミネラルのバランスが崩れて筋肉が収縮してこむら返りが起こりやすくなります。
2 ミネラル不足: 特にカルシウム、マグネシウム、カリウムなどの電解質が不足すると、筋肉の収縮・弛緩のバランスが崩れてこむら返りが起こりやすくなります。
3 疲労: 激しい運動や長時間労働などによる筋肉疲労も原因の一つです。
筋肉が疲労すると、血行が悪くなり結果こむら返りが起こりやすくなります。
4 冷え: 冷えによって筋肉が緊張しやすくなり、血行不良が起こると、こむら返りが起こりやすくなります。
5 加齢: 加齢とともに筋肉の量が減り、血行も悪くなるため、こむら返りが起こりやすくなります。
高齢者の方で、布団の重さで足首が伸ばされこれによりふくらはぎが攣るという例もよくあります。

6 運動不足: 筋肉が使われなくなると、柔軟性が失われ、こむら返りが起こりやすくなります。
7 ストレスやその他: ストレスにより筋肉が硬くなり血流が悪くて起こる場合や妊娠、糖尿病、腎臓病、甲状腺機能亢進症などの病気が、こむら返りの原因になる場合があります。
こむら返り・ふくらはぎが攣るのを予防するには
本来、私たちの筋肉細胞はカルシウム、マグネシクム、ナトリウム、カリウム、水素の各イオンのバランスによって適度な可動性が決まっています。
健康な人ならば過剰なイオンは尿や汗などから排出され、ちょうどいい範囲内におさまるよう調節されています。これを恒常性(ホメオシタス)といい筋肉が異常収縮や痙攣しないように出来ています。
ですが運動不足や加齢により足の筋肉量が減少し弱くなると、筋肉中の疲労物質を排出できない・血流が滞ることで末梢神経の興奮が起こりやすくなり、こむら返りやふくらはぎが攣ることになります。
整体やカイロプラクティックがこの症状でサポートすることは多いので、興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。