アキレス腱は踵の上にある固い腱のことで、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)が合わさって踵の骨(踵骨)に付着する腱です。
腓腹筋とヒラメ筋を合わせた下腿三頭筋の踵の上部をアキレス腱と呼びます。
アキレス腱は約15㎝の長さがある靱帯で最も強靱な腱で走ったり、跳んだり、ちょっとした運動でも負荷がかかる部分です。

この腱の役割は、
●足首を下に伸ばす動き(底屈)
●足が地面に着地したときに踵にかかる負荷を調整
です。
アキレス腱炎とは
今まで、いろいろな治療したり、セルフケアをしているが、今もなおアキレス腱の痛みに悩まされているあなたなら、ご存知かもしれませんがアキレス腱炎について説明します。
アキレス腱が働くと足を蹴る方向に動かします。
たとえばジャンプする時は地面から足が離れるまでの動き、泳ぐときには足首を伸ばしてキックする動きです。
運動するときには必ずこのアキレス腱が関与しています。
なので、走りすぎ、歩きすぎ、つま先立ちが長いなど使い過ぎによってアキレス腱に負担がかかると痛みが出ます。
通常は使わないように気をつけていると痛みは軽減してきます。
アキレス腱が動いているのではありません
じつはアキレス腱自体が伸び縮みして動いているのではありません。
実際は腓腹筋とヒラメ筋の下腿三頭筋が伸び縮みすることで、アキレス腱はこれに合わせて伸張され踵への衝撃にブレーキをかけているのです。
下腿三頭筋が硬く柔軟性がないとアキレス腱の負担が、大きくなり炎症を起こすというのが正しいと考えます。

もしあなたが、病院での治療で効果が出ない、もしくは使わないように気をつけているのに痛みが軽減しないのであれば、不良姿勢、足関節・膝関節の動きの制限、筋力低下などが原因のアキレス腱炎である可能性が大きく、当院がお手伝いできる痛みの状態と思います。
アキレス腱炎はアキレス腱断裂の前駆症状とも言われています。
アキレス腱炎の原因を正しく理解し、調整していくことで、あなたの悩みも解決に向かうと当院では考えます。