内反足とは、脚の足首から下のつま先までが内側に曲がってしまっている足の変形のことを言います。
内反足には先天的なものと後天的なものに分類されます。
先天的なものは、1,000~2,000人に1人の割合で、男児の方が多く女児の2倍の確率で発症します。
また、両足の場合もあれば片足の場合もありますが片足の2倍の確率です、左右の確率差はありません。足首が曲がっていても、足首自体は拘縮があり硬くて動かないのが特徴です。
原因はよくわかっていませんが、治療法は、ギプスや装具で固定し矯正していきます。治療にかかる期間やどこまで改善するかは個人差がありますがかなり改善がみられる場合がほとんどです。
後天的なものは、歩き方の癖や姿勢など後天的な要因で内反足になってしまったものです。
下記のイラストのように体重を小指側に乗せる歩き方になることが多いです。

また、先天的内反足で幼少期に治療をした方でも、大人になって筋力の衰え等によって足の痛みなどの症状が出てくるケースもあります。そしてこれらは矯正することで変化が見込める内反足です。
当院で変化が見られるのもこの後天的な症状になります。
現代人は、靴を履いて歩くことと足の筋肉が衰えている方が増えているので、足指が使えない状態のかたが多いです。
足指がうまく使えないと、
●外反母趾
●浮き指
●扁平足
●タコが出来やすい
●内反小趾(小趾が外側に向いている)
●巻き爪になりやすい
などがおこります。
また下肢の筋肉が衰えると内転筋(太もも内側の筋肉)や股関節が外転して足の親指に体重が乗りにくくなります。
このため後天的な内反足になりやすくなります。