過去にブログ投稿した記事の中で画像リンクが切れてしまったり、画像データーがホームページ引越の際に無くなってしまったりしたものを、最近は修正して再度公開しています。
このブログもその一つです。
もみ返しってどうして起こるの?
患者さんからよく聞かれる、「もみ返し」についてです。
整体、指圧、マッサージを受けると、筋肉の中にある「外部からの刺激を感じる神経(体性感覚神経)」に伝わり、そこから血管を拡張する化学物質が放出されます。
血流が改善することで疲労物質や痛み物質が代謝され、コリや違和感が改善すると考えられています。
これがマッサージを受けたほうが、受けないより筋肉の疲労が早く回復するという効果の一つです。
血管が拡張した際に筋肉へのダメージが強いと、炎症と似た状態になり、「痛み・ハレ」が出やすくなります。
特に部分的に施術を受けた場合や、力ずくで筋肉を揉まれたりすると、その傾向が強くなります、
これを「もみ返し」といいます。
もみ返しの予防法は?
100%もみ返しが起こらないと私は断言はできませんけれども、
当院では、始めに全身の血流を改善するように筋肉をゆるめてから、部分的な施術に入るようにしています。
また初めて施術をうけるかた、緊張がつよいかた、痛がりなかた、そんなかたは先にストレッチや自重運動メニューをおこなってから施術に入ることもあります。
いずれも先に筋肉の柔軟性を取りもどすようにして、施術で筋肉組織に大きなダメージをあたえないようにするためです。
もみ返しと好転反応の違い
もみ返しは、押圧やマッサージなどの外部刺激で血管が拡張した際に、筋肉や組織にダメージがあるため炎症と似た状態になり筋肉痛とおなじ痛みを感じます。
もみ返しは、そのかたの生活習慣の乱れや痛みに対する感受性の個人差もあります。
運動後の筋肉痛と同じように、無理に動かしたり揉んだりせず、まずは安静にすることが大切です。
そして痛みがある部位を冷やしたり、温めたりするのも効果的です。
痛みが強いときは冷やすことが優先です。
もみ返しが起きても驚かないでください、通常3日から4日ほどで落ちついてきます。
好転反応は身体の代謝が変わっていく過程の反応と考えています。
刺激により血管を拡張する化学物質は、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)と呼ばれる神経伝達物質の一種と言われています。
もともと指圧やマッサージで体全体の血行が改善することはよく知られていましたが、刺激をした局部でCGRP等が働き、血流が改善するメカニズムがわかったのは、最近の研究の成果からです。
もみ返しも好転反応も、落ちつくまで通常3日から4日ほどかかります。
好転反応の場合は落ちついた後は身体がスッキリします。
療術を受ける際の参考にしてください。