人の身体は、普段の歩行や運動でも相当量の衝撃を受けています。

歩行時で体重の5~7倍の衝撃が下肢から体幹部へ約320㎞の速さで伝わっていきます、このときの衝撃を和らげているのが、足の関節の遊び(柔らかさ)なのです。

以前当院にお越しのフラメンコダンスの先生、フラメンコダンスは激しく足・踵を叩きつけて靴で音を出し調子をとりながら踊っていました。

フラメンコの先生の足関節は、あの激しい動きでさぞ硬くなり可動制限があるかと思ったら、ものすごく柔軟性があったのを思い出しました。

一般的に、関節は安静時に他動運動により関節面がわずかに滑るゆとりがあります、これを関節の遊び(ジョイント・プレイ)といいますが、これは運動等で動かさないと、徐々に消失して制限が出来てきます。

カラダが硬く、柔軟性がないといっている方は、この関節の遊びが少なくなってきているからかもしれません。

気になる方は、当院までお問い合わせください。

下肢の可動制限による症状

弾発股( snapping hip=有音股関節脱臼)とは、歩くときやいすから立ち上がるとき、

足をまわして動くとき、股関節にひっかかる感じやばきっと言う音が聞こえることが有ります。

このことを、弾発股(だんぱつこ)といいます。

音が鳴ったりしても、弾発股は通常は疼痛がなく有害ではありません。

若年者のアスリートやダンサーはしばしば弾発股を経験するといわれています。

弾発股の症状は、筋肉や腱が骨の構造物の上で動くときにこすれることによって生じます。

股関節では、最も多く起こる部位は、腸脛靭帯が大転子(大腿骨の出っ張り・股関節の丸い部位)のうえ通るときに生じます。

イラストの腸脛靭帯が当たっている所、

股関節がまっすぐのときは、腸脛靭帯のバンドは大転子の後ろにあります。

股関節を曲げるときには、バンドが大転子を超えて前方にきます。 バンドが常にのばされるようなものです。

この時に強く擦れると、バキという音がするわけです。

次第にそれが股関節の外側部の炎症を引き起こし、炎症がさらに滑液包炎を肥厚させ、疼痛が生じます。

炎症を起こして痛みがでない限り、通常は問題ないのですが、オーバーユース(筋肉の使いすぎから来る炎症)の場合は休息が大事です。

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腸脛靭帯炎(別名ランナー膝といいます)とは

これが膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して

炎症(滑膜炎)を起こしてくると、腸脛靭帯炎(ランナー膝)になります。

長距離を走るランナーに多い、

オーバーユース(筋肉の使いすぎ)が原因で起こるスポーツ傷害の一つです。

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膝が大きな音を出してすれる感じがするのを、弾発膝(だんぱつひざ)といいます。
原因は、関節の内側と関節外にあるといわれます。

  • 関節内の原因は、骨軟骨損傷、半月板損傷など
  • 関節外の原因は、靭帯損傷、筋肉や腱のトラブルなど

ともに音だけの場合で、痛みを伴ったりズレる感じがなければ余り問題ないといいます。

しかし、痛みを伴う場合は膝の中に引っかかる物(半月板や滑膜ヒダ) があったり、膝蓋骨(膝のお皿)に問題がある可能性があり治療対象になります。

整形外科での受診をおすすめします。

 

投稿者 oldmusashino

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