現代人は自律神経が乱れている?
「現代人は自律神経が乱れている」このような事は誰でも1度は聞いたことがあるのでは無いでしょうか?
最近、テレビや本などメディアでも「自律神経」について取り上げられる機会が増えてきました。
しかし、実際に自律神経がどのようなものか分かっている人は少ないのではないでしょうか?
自律神経とは文字通り、あなたの意志から自律している神経の事です。
例えば、あなたが手を上に挙げようとすればあなたの意志で挙げられます。でも、心臓をちょっと止めたいと思っても、止められませんよね?
このように神経は、意志でコントロール出来るものと出来ないものの二つがあります。そのうちの意志に関係なく、自律している神経の事を自律神経といいます。そして、自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があります。
交感神経は、心身を活動させる神経。副交感神経は、心身をリラックスさせる神経。実はこの二つの神経が同時に働く事はありません。
交感神経が、活発になっている時は副交感神経は休んでいます。逆に副交感神経が、活発になっている時は交感神経は休んでいます。スイッチでモード切替が行われているようなイメージです。
この二つのスイッチをうまく適切な時に切り替えて、体のバランスを取って健康な状態を維持しているんですね。
自律神経失調症はこのスイッチの切替が上手く出来ない状態です。
自律神経のスイッチがなぜ上手く出来ないのか?
身体的な疾患、たとえばパーキンソン病や多系統萎縮症など特定の病気で自律神経障害があるものを除くと主な失調の原因は、

① ストレス: 精神的なストレスや身体的なストレスによるもの
② 生活習慣: 睡眠不足や運動不足や食生活の乱れや偏食など
③ ホルモンバランス: 加齢によるホルモンの減少
④ 環境: 気温や湿度などの急激な変化 住空間や生活環境の変化
これらの原因が複合的に作用して自律神経のスイッチが上手く切り替わらなくなります。
自律神経失調の改善策は
まずご自身で出来ることは、生活習慣の見直しです。
当院では繰り返しお伝えしている【食事(食う)・睡眠(寝る)・運動(身体を動かす)】が出来ているかチェックしましょう。
食事は、発酵食品と野菜類とたんぱく質をきちんと食べること。
自律神経が乱れやすい人は、砂糖や加工食品を控えめにしてください。
睡眠は規則正しく、寝る最低1時間前にはスマホやパソコンなどを見ないようにしましょう。
朝起きたときにスッキリと目が覚めれば睡眠時間は足りています。
運動は、朝早く起きて散歩する。1日の空いた時間に体操やマッサージをする。
整体やカイロプラクティックなどを受けるのも運動になります。
あとお風呂(湯に入る)ことも運動です。
じつは身体を動かすとストレスが下がります。
これは運動によりストレスホルモンの分泌が抑制され替わりに幸せホルモンのセロトニンが分泌されるからです。
さらに運動で軽く疲労すると睡眠の質が上がります。
大事なのは継続する事
毎日生活習慣を見直して、出来る範囲で変えていくことが重要です。
筋肉も2ヵ月から3ヵ月入れ替えにかかるように脳が記憶する習慣も一定期間書き換えに時間がかかります。
「気がついたら以前と違うね」となれば大成功です。
