外反母趾(がいはんぼし)
裸足で歩かないと外反母趾になりやすい
外反母趾は扁平足と並んで女性のお悩みの一つですね。
じつは外反母趾の原因は、赤ん坊の時にあるという事をご存じですか?
赤ちゃんの頃とくに立って歩き始めたころに、裸足で足裏や足の指でしっかり地面を感じるように歩かないと足裏の筋肉は発達しません。
赤ん坊の頃にある原始反射(脊髄・脳幹にある反射中枢は胎生5から6か月より発達します。脳の成熟とともに消失し始めて、脳の神経回路が完成するとなくなっていく反射反応のこと)
の一つに、【バビンスキー反射】というものがあります。
参考資料:フィジカルアセスメントが見える メディックメディア発行
このバビンスキー反射は、大人になって起こると脳の神経に異常がある兆候の一つです。
これで初期脳梗塞が見つかることもあるそうです。
このとき正常であれば、足底反射が起こります。
反射反応は、元々人間が猿と同じように足で木の枝をつかむ事が出来た証なのです。
足先で危険を感じるとこの反射が起こります。
赤ん坊の頃、平らなところばかり歩かせたり、靴下を履かせて裸足で歩かせたりしないとこの反射反応は上手く起こらないのです。
そうすると足裏の筋肉は発達しないので自然なアーチが出来にくくなります。そのまま大人になって足の筋肉が弱ってくると、土踏まずが伸びたり横に広がったりして、親指で踏ん張れなくなります。
結果として親指が小指側に曲がってくるのです。
これが外反母趾の原因ですね。
【よく言われる外反母趾の影響】
外反母趾をそのままにしておくと、
●足指・足背・足関節の痛みになりやすい
●すねが張って、むくみ・しびれが出ることがある
●股関節のずれによる脚の長短差がおこりやすい
●骨盤のズレや左右の高低差・側弯症が起こりやすい
●顎関節症や片頭痛・目の疲れなどの要因になりやすい
などのことが起こりやすくなります。
【外反母趾にはこんな施術をおこないます】
足のアーチが自然に戻るように、足裏にある筋肉と踵からふくらはぎの筋肉を調整していきます。
足の指の屈曲運動をしながら指の動きをみて、硬くなっている靱帯や筋肉を柔軟にしていきます。
股関節周りに緊張があって、足の外側が引っ張られている場合は足全体を検査して靱帯や筋肉の張りを見ていきます。
そしてご本人さんにも体操をしてしてもらいます。
お悩みのかたはお気軽にご相談ください。